小沼 忍

自分の失敗を認め、失敗を教訓に変えて、経験を積み上げる――
お客様や同僚から絶対の信頼を寄せてもらえる一人前の職人を目指して。

　学びの場を卒業し、これから日本のものづくりの現場で活躍を目指す就活中のみなさんの、10年後、15年後にこうありたいと思えるキャリアパスのお手本が、小沼の保有資格や経験かもしれません。事実、入社から15年以上が経つ小沼の保有する資格は、実に14にも及びます。溶接関連からクレーン、高所、電気、タンク内などの閉所作業など、危険や人命に関わる資格も多くあります。
　今回は、小沼のモーティベーションについて聞いてみました。

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「多岐に渡る資格が取得できると、それだけ任される仕事も増えますし、自分自身の仕事に関する視野もグッと広がります。そうなると、できる仕事もさらに増え、モーティベーションを高く持ちながら仕事に取り組めるようになってくるんです。プラント配管の工事は、みなさんも子供のときに遊んだかもしれないプラモデルや模型を組み立てるのに近い感覚があります。パズルゲームのような要素もあり、自分の工夫や発想力を活かせる仕事でもあるんです。具体的には、配管が張り巡らされている既存の工場で、スペースがあまり確保できないような箇所に新たな配管を通したり、図面がない現場の場合などは、現地でイマジネーションを働かせながら臨機応変にそのパズルを完成させなければなりません。技術の発達で、ここ数年で多様化してきた建築設計や設備機器設計の世界では、配管を組み上げる作業も単純ではなく、うまく配置するためには相当頭を悩ませることもあります」

　難易度の高い施工を実施して、イメージ通りにうまく収められたときに得られる自信と達成感が糧となり、次へのモーティベーションにつながっていくと言います。

「この仕事は、単に管をつなぐ作業ではなく、お客様のニーズに応えるための作業です。もちろん失敗することだってありますが、そんなときは自身の失敗を認め、受け入れ、それを教訓に変えて、乗り越えていくことが自分の成長につながると思っています。失敗から学べることは多いし、失敗しても、先輩たちがみんなで教え、みんなでフォローして、一人前の職人に育てますので、安心してきてください」

　困ったときにはいつでも周りの先輩たちに相談できる――その環境は、小沼が入社前と入社後に感じた当社の環境であり、彼の言葉を拾えば、15年経ったいまでもそれが変わっていないと感じ取れます。

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「とは言え、現場の環境は極端に暑かったり、寒かったり、狭い場所だったりと厳しかったりします。そんな過酷な状況のなかでも、集中して作業を継続できる忍耐力を少しずつつけていって欲しいと思います。もちろん、僕自身もお客様や同僚から絶対の信頼を寄せてもらえる一人前の職人を目指して、まだまだ経験を積んでいきたいと思っています」

　そんな先輩の背中を見ながら、ものづくりに情熱を燃やせるみなさんの入社を、私たちも待っています。

※撮影の為、ヘルメット等外しております。